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『Billy Elliot』 を観た!
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珍しく普段は買わないパンフレットを買ってしまった!

・・・☆・・・

夫が「夕飯いらないよー」といった昨日の夜、いそいそとディスカウントストアで入手したチケットを握り締めてミュージカル『Billy Elliot』を観てきました。

・・・いや~、すごかった☆ もう言うなれば『ビリーに首ったけ』(^▽^)! お友達のmisakiちゃんから「ビリーには感動させられます!」と聞いてはいたのですが、まさか本当に12歳の男の子にこんなに魅せられ、心を奪われるとは思っていませんでした。

えっと、ビリーというのはこの物語の主人公である12歳の男の子なのですが、この子がもう踊る踊る!それもバレエ、タップ、ジャズダンスと多彩な踊り。

そして歌い、演じ、飛ぶ!

そしてやはり踊り、跳ね、また踊る!




オトナ顔負けという表現はふさわしくないのだけど、オトナ顔負けです。

開幕後しばらくの間は「可愛らしい作品だな~。『Hairspray』系?」と思って観ていたのですが、段々と物語に深みが出てきて、ビリーのダンスが上達してくるにつれ姿勢はどんどん前のめりに(←やや後ろ目の席だったので)。・・・1幕の終盤でビリーがやり場のない苛立ちを表現しながら踊るタップダンスには壮絶ささえ漂い、思わず涙が出てしまいました。あの華奢な身体から放たれるエネルギー、すごいです。

あ、ただ舞台設定がイギリスの北東部の炭鉱となっているため意図的に登場人物の英語をすごく訛らせてあります。ヘビーなアクセントと独特の方言で、英語といえども台詞を聞き取るのにちょっと苦労しました(ところどころ、みんなが大笑いしてるのに半笑いしか出来ない箇所あり・・・NYや他の国の舞台ではあのアクセントはどうしてるんだろう??)。まぁでも、それでも全然問題ないほど見てるだけで楽しめます☆

全般的に台詞まわしが多くて歌の割合は少なめですが、笑いとほろりとする場面をちりばめながらストーリーはテンポよく進みます。後半はビリーの住む街や彼の家族が抱える葛藤(ビリーは早くにお母さんを失くして父子家庭。炭鉱は存亡の危機にさらされており、鉱員は1年におよぶストライキと反政府活動中。などなど。)、そして家族の愛情を描いており、私はしょっちゅうウルウルしてました。「息子の夢を叶えてやれるのは自分しかいない」とストライキ中の炭鉱の仲間に背を向けて仕事に出ようとする父親と、それを必死で止めるビリーのお兄さんとのシーンは切なくて涙がこぼれました・・・が、周りで泣いてる人はいなかったような(笑)。他にもビリーのお友達のMichael(乙女な男の子・笑)もすごいコメディアンぶりを発揮したかと思うと華麗なタップを踊ったりして、本当に芸達者です。やはりイギリスは才能の宝庫なのかしら?圧倒されます。


しかし後半もやっぱりビリーです。


2幕に入るともう彼が踊り始めるだけで観客の目が「ひたっ!」と彼に注がれるのが分かります。・・・僅か12歳で観客の目を釘付けにする男の子。そしてあれだけの長いシーンをソロで踊りきる力量。長く厳しい練習を経てきたとはいえすごい精神力だと思いました。

私はミュージカルはどちらかというと音楽重視で、ダンスは「あればカッコイイとは思うけどなくてもいい派」なのですが(レ・ミゼもファントムも踊らないし。。)そんな私ですらこのビリー少年には本当にやられてしまいました。だいたい舞台の途中でスタンディング・オベーションが出る作品なんて初めてだったし、しかもそれが歌ではなくダンスへの賞賛だなんて本当に異例なんじゃないかなぁ。。。


ラストシーン、ビリーは観客席におりて中央の通路を歩いていくのですが、ちょうど通路の隣に座っていた私は「わ~♪」と彼を間近に見ることができました。・・・本当に華奢な男の子で、この長い舞台を表現し、踊りきるエネルギーを秘めているなんて信じられないほど。

最後の最後まで元気をもらえるダンスが満載!
素敵な充実感を感じながら帰路につける作品でした。

・・・ビリーのダンスにはまって何回も観に行く人の気持、わかるな~。。(^^)
by mihopoppo | 2009-05-16 01:15 | ◆音楽・本・映画(12)
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